ヴィレッジを見たので、サインについてちょびっと。
「シックス・センス」でシャマランにハマッタ人が、「アンブレイカブル」でアレッと思い、「サイン」で三行半というパターンが大半だそうです。
「サイン」のテーマは奥さんの死で信仰を捨てた主人公が再び信仰を取り戻すというものです。手法は1960年代にたくさん作られたアメリカの低予算SF映画のそれです。お金が無いので登場人物は少人数です。宇宙人の地球侵略を描きますが同じ理由で田舎の一軒家が舞台です。大都市への侵攻はラジオ放送やTV画面で表現します。宇宙人は極力見せません。
アウター・リミッツやトワイライト・ゾーンの世界ですね。チープなSF映画が大好きな私はこのへんにはまってしまいました。
予算はあるのにこの手法、反則技といえば反則ですよね。ミステリーサークルの謎を全面に押し出した宣伝を見て劇場に足を運んだUFOファンの逆鱗に触れたのも理解できます。またCGてんこ盛りのハリウッドSF大作ファンの方々の落胆も大いに理解できます。
この映画の予算の大半はメル・ギブソンの出演料とハリウッド史上最高額といわれるシャマラン監督自身の脚本料だそうです。他にはお金かかってないので当然です。
わたしは「サイン」は人に勧めませんが、「気になる映画」の一本であることは確かです。