よくぞ揃えたこの面々ということで、今回はロバート・アルドリッチ監督の1967年公開の戦争映画「特攻大作戦」について少し。原題は「ダーティ・ダズン」12人の汚い奴らといったところでしょうか?
優秀な指揮官でありながら、型破りな行動で上層部の評判は今ひとつというライスマン少佐(リー・マービン)が、12人の囚人部隊を率いて特殊任務を遂行するというストーリーです。前半は軍の刑務所から、殺人や強姦などで死刑、無期懲役などで収監されている囚人を特赦を条件に連れ出しての猛特訓が描かれ、後半はノルマンジー上陸作戦の直前、フランスでのドイツ将校宿舎への強襲作戦が描かれます。
この映画の見どころはストーリーではなく、役者の顔ぶれです。指揮官役のリー・マービンをはじめ、テリー・サバラス、ジョージ・ケネディー、アーネスト・ボーグナイン、チャールズ・ブロンソン、ジョン・カサベテスなど、これでもかという男臭さ200%の面々が顔を揃えております。
前半、訓練が完了した御褒美で、ライスマン少佐の計らいにより、面々の宿舎に娼婦の集団がやってくるというむちゃくちゃな場面も用意されております。とにかく理屈抜きの力技映画でございますなー。
宿舎でパーティーを楽しんでいた独軍将校達を皆殺しにし、作戦終了時に12トンハーフトラックという馬鹿でかいキャタピラ付きトラックを爆走させて脱出する場面がありますが、軍用車両大好きな私にとってお気に入りの場面です。
この映画ばかりはリメイクしようにも、役者が揃わないでしょうねー。