私がちょくちょく覗かせていただく
「映画の心理プロファイル」のkiyotayokiさんのエントリー「太平洋の地獄」を読ませていただいて思い出した映画「第5惑星」について少し。この映画では「太平洋の地獄」の日本兵と米兵を、そのまま地球人とドラコン星人という設定に置き換えております。
2085年、地球はドラコン星と壮烈な戦争を繰り広げていました。すさまじい空中戦のさなか敵の戦闘機を撃墜したデイビッジ(デニス・クエイド)は自らもダメージを受け、敵機ともども惑星フィラインに不時着します。見渡す限り溶岩の不毛地帯で憎悪むき出しで敵対するデイビッジとドラコン星人ですが、降りしきる隕石の中、飢えと寒さに苦しみながらお互いの生存のため協力する事になります。
ここまでは「太平洋の地獄」の焼き直しかという感じなのですが、なんとドラコン星人が雌雄同体で子供を出産!!デイビッジに子供の将来を託し死んでしまうところから物語は弾けていきます。ドラコン星人の子供を抱えて奮闘するデイビッジ。クライマックスではドラコン星人を奴隷として扱う地球人の採掘業者と戦う事になります。
ドラコン星人に扮するのは「愛と青春の旅立ち」で鬼軍曹を演じアカデミー助演男優賞に輝いたルイス・ゴセット,Jr、悪役の採掘業者の一人に「ブレードランナー」でレプリカントを演じたブライオン・ジェームスが扮しております。監督は「Uボート」「ネバーエンディング・ストーリー」のウォルフガング・ペーターゼン、音楽は「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバコ」でアカデミー作曲賞を受賞したモーリス・ジャールが担当しております。なかなか豪華ですねー。
デニス・クエイドというと「ライト・スタッフ」とか、「ロング・ライダーズ」「ドラゴン・ハート」「インナー・スペース」などなど、なかなかお気に入りの映画に出演しておりますが、代表作この一本というとどれなんでしょうか? いまひとつ強烈な個性が感じられないですねー。好きな役者さんなんですけどね。