待ちに待っておりましたので、初日に出撃いたしました。
期待が大き過ぎたのかなぁ〜。「カンヌでスタンディング・オベーション、拍手がなかなか鳴り止まなかった」という一節が頭から離れなかったもので・・・。是か非かと問われれば断然、是でございますが。(笑)
オーパニングからタイトルが出るまでの滑り出しは良かったですね〜。怪物登場のシークエンスもグッドでございました。そして本編、映画はシリアスとコメディーの間を不安定な振り子の様に振幅しながら進んで行きます。好き嫌いが別れそうですね。
期待していたWETAの手掛けた怪物のCGは予想以上、ヌメヌメした質感が画面に馴染んでいました。120分の尺はやや長い感じがしました。もう15分ほど整理して、スピーディーな展開にしたらもっと楽しめたかもしれません。勉強不足でポン・ジュノ監督の過去の作品をまったく見ていないので分かりませんが、微妙に的を外していく感じは、この監督の味なんでしょうね。(笑) コカコーラのキツい炭酸では無く、微炭酸の喉ごしでございました。重ねて言いますが、是か非かと言えば「是」ですよ。
怪物にさらわれる少女役のコ・アソン、その爺ちゃんを演じるビョン・ヒボン、少女の若い叔母さん役のぺ・ドゥナちゃんは良かったですね。やっぱり過去の作品を見なければなりません。勉強しないと・・・。
ネタバレ有りは、近日公開予定でございます。(笑)
この映画のテイストが何かに似てるなぁ〜と思ったんですけど、伊丹十三監督作品の雰囲気でした。