レンタル店で発見。速攻鑑賞いたしました。
原作はロバート・B・パーカーの同名小説「アパルーサの決闘」。監督、主演はエド・ハリス。その他共演は、ヴィゴ・モーテンセン、ジェレミー・アイアンズ、レニー・ゼルヴィガー、ティモシー・スポール、ランス・ヘンリクセンetc。これだけのキャストでありながら日本未公開とは、西部劇は弱いなぁ・・・。
さて、いきなり結論です。
「ヴィゴ・モーテンセン演ずる保安官助手エヴェレット・ヒッチは、マグナム44を巨大な8ゲージ・ショットガンに持ち替えた実写版次元大介だった」
髭面の風貌、無駄口はきかず、一歩引いたスタンスで保安官ヴァージル・コール(エド・ハリス)を支えるエヴェレット・ヒッチ。峰不二子ではなく、都会的な雰囲気の未亡人アリソン(レニー・ゼルヴィガー)に熱を上げて舞い上がるコールに、少々呆れつつも文句を言わずフォローに徹するあたりも次元っぽいです。
ある時は傍らで、またある時は部屋の片隅から、そしてまたある時は敵の後方と、常にベストポジションからコールを援護します。その手には常に8ゲージのショットガンが握られています。
このショットガンが迫力満点。通常、西部劇に登場するショットガンは12ゲージ。「荒野の七人」の冒頭でスティーブ・マックィーンが使用したのも12ゲージでしたね。数字が小さいほど大きな鉛玉を発射するショットガンだそうです。現在は8ゲージのショットガンは製造されていないとか。
↓銃身の長さは127cm、重量は5kg、迫力です。
なかなか丁寧に製作された本格派の西部劇でした。近年の数少ない西部劇の中で、ケビン・コスナーとロバート・デュバルの「ワイルド・レンジ/最後の銃撃」(2004年)も秀作でしたが、「アパルーサの決闘」もお勧めの一本です。アメリカでは封切り時たった14館でスタート、評判を呼び3週目には1,000館に拡大公開されたそうです。
ちなみに、レニー・ゼルヴィガー、劇中でも損な役回りで可哀想なんですけど、私この人苦手なんですよ。(笑)
samurai的には、ヒッチが仲良くなっちゃう酒場のお姉さんの方が好みです。どこかで見た人だなと思って検索したら「パンズ・ラビリンス」のお母さん役の女優さん(アリアドナ・ヒル)でした。
テーマ曲も西部劇好きのツボを押さえたナイスな雰囲気です。