
気になる役者さんの一人であるビリー・ボブ・ソーントンさんが監督・脚色・主演の三役をこなした1997年の作品です。
ソーントンは知的障害を持つカールという中年の男性を演じています。猫背で低い声で唸る様に話す彼は、ちょっとソーントンだとは判らない程です。
少年時代、自分の母親とその不倫相手をナタで斬り殺した彼は25年間の精神病院での生活を終え故郷の町に帰って来ます。機械修理に天才的な才能を持つカールは病院長の商会で自動車の修理工場で働きはじめます。そんなある日カールは母親と二人暮らしの少年フランクと知り合います。フランクはカールの声と話方を気に入り、二人は打ち解けていきます。フランクは自分の境遇や悩みを、カールも自分の生い立ちを少しづつ打ち明けていきます。
ある日、カールの前にフランクの母親の交際相手が現れます。彼は母親やフランクに平気で暴力を振るうどうしようも無い最低男でした。カールは少年を救う方法を考えます。そして再びカールは、・・・。
あまり予備知識を持たないで見たのですが、感銘を受けました。暗いトーンの映画ですが、ビリー・ボブ・ソーントンの演技が素晴らしく、お勧め出来る一本です。