
あれっビリー・ボブ・ソーントン出てるじゃん ! ということで、WOWOWで何気なく見た一本です。意外と拾い物でした。
主人公の自他ともに認める腕利き管制官ニックにジョン・キューザック、その妻にケイト・ブランシェット、ニックのライバルの管制官ラッセルにソーントン、その超セクシー妻にアンジェリーナ・ジョリーが扮しています。なかなか豪華なキャストですよね。
舞台はケネディー空港を初め3つの飛行場の上空に出入りする9000機の安全を管理する着陸誘導システムセンターが舞台です。馴染みのない航空管制官の日常の描写に興味を引かれました。「何便は高度4000フィートで待機」とか「何便に着陸許可」とか「何便は左旋回140」とか指示を出すのですが、故障とか燃料不足とか、はたまた急病人がとか、他の空港が使用不能とか、次々とイレギュラーな事態が起きます。ストレスで出社拒否の管制官なども描かれます。
映画は変わり者のラッセルに翻弄されるニックが、アンジェリーナ・ジョリー演じるラッセルの妻と寝てしまうことから、急展開。クライマックスでは、爆弾がしかけられたという管制塔でライバル二人が空域内の全便を誘導するべく奮闘します。
この映画のソーントンは「スリング・ブレイド」とは別人ですよね。ソーントンファンの方や航空管制官に興味がある人にはお勧めです。
邦題の「狂っちゃいないぜ」はちょっといただけない気がします。原題の「PUSHING TIN」はどういう意味なのでしょう? どなたか知っている方教えて下さい。