またまた「七人の侍」です。
村を偵察にきた野武士の物見を捕えた侍達はあじとを聞き出します。
野武士の機先を制するためあじとを急襲する侍達。その際に千秋実演じる侍の一人平八が銃弾に倒れます。村に帰って埋葬される平八。勘兵衛(志村喬)が参謀役の五郎兵衛(稲葉義男)に向かってつぶやきます。
「お主、苦しい時には重宝な男と言ったが、本当に苦しいのはこれからだ」悲しみにくれる一同。ここで菊千代(三船敏郎)が屋根によじ上り、平八の作った旗を立てます。風にはためく旗。流れるテーマ曲。涙で見上げる一同。何回見ても、ここで目頭が熱くなります。しばし間があって、菊千代が叫びます。「キャッホー ! 来やがった、来やがった ! 」野武士の一群が山の稜線に現れます。
鳥肌が立つ様な上手い演出です。ここからいよいよ野武士と侍達の攻防戦が描かれるのですが、ここまでで映画何本分もの名場面がありますよね。