
スティーブ・マックィ−ンは私が最も好きな俳優です。彼の作品は数多いですが、「パピヨン」は印象的な一本です。
胸の入れ墨からパピヨンと呼ばれる脱獄囚、アンリ・シャリエールの自伝を原作に「ジョニーは戦場へ行った」のダルトン・トランボが脚本を手掛けました。無実の罪で投獄されたパピヨンは脱獄を繰り返し、最期はダスティン・ホフマン演じる親友のドガと共に悪魔島と呼ばれる島に流されてしまいます。運命を受け入れ島での暮らしを受け入れるドガに対し、パピヨンは・・・。
十数年の投獄生活を経て不屈の精神で自由を手に入れた執念の男パピヨンをマックィーンが見事に演じています。彼の代表作の一本ではないでしょうか。ジェリー・ゴールドスミス作曲のスコアも素晴らしく、いつ聴いてもラストシーンが目に浮かびます。