黒猫のジェイを連れて高尾山の薬王院に行って来ました。ジェイは薬王院が大好きです。なぜなら薬王院には彼の大好きなものがあるからです。

「さあ、ジェイ君、着いたぞ」
「朝っぱらからどこですか、ここは? 早く出して下さいよ」

「まあ、慌てなさんな。ここは高尾山の薬王院だよ。3回目だろ」
「また、得意の困った時の神頼みですね。だから早く出して下さいよ。噛みますよ」
「ハハハッ、今日はその神頼みのお礼に来たんだよ。神様、審査に受からせて頂きまして、ありがとうございました」
「線香臭いですよ。おい、出せよ。こんニャ〜ろう!!」

「ほれほれ、出ていいぞぉ〜」
「おっ、階段ですね。階段大好き、キャッホ〜」
「蒲田行進曲みたく転がり落ちんじゃないぞ」

「クンクン、いい匂いがしますよ。なんか買って下さいよ」
「ジェイ君よ〜。朝食べたばっかりだろう。食い意地張っとるね。まあ、おじさんご機嫌だから、アメリカンドックでも買うとするかね」

「ほら、ジェイ君、見たまえ。紫陽花が綺麗じゃないかって、聞いてないし」
「アメリカンドック美味いです」
「変なものが好きだね〜。身体に悪いぞ」

「わ〜お、長いよ、長いよ〜。階段降りるの大好き〜♪」
「これこれジェイ君、引っ張っちゃいかんつぅ〜の。おじさん落ちるじゃないの」

「ちょっと疲れました。カバンに入れてもらってもいいですか・・・」
「そんな張り切るからからだぞ。まったく子供だね。人間の歳に換算したら、おじさんと変わらんくせに」

「ケーブルカー、ラクチンです」
だいたいいつもこんな感じです。なんか石造りの階段が大好きなんですよね。毎回、シッポを立てて、大はしゃぎです。(笑)