海外ドラマにも好きなものは沢山あるのですが、その中でも夢中で見たのが
「刑事コロンボ」です。
初見の時、いきなり犯行場面から始まる展開で、犯人探しは一切無し、当時としては斬新な構成に戸惑いながらもハマってしまいました。よれよれのコートにポンコツカー、
「うちのかみさんがねぇ〜」が口癖のコロンボのキャラクターもユニークでしたが、犯人の完全犯罪かと思われる手口をコロンボが切り崩して行く過程が緻密で、脚本の良さが出色でしたねぇ〜。放映を心待ちにしておりました。
好きなエピソードは沢山あるのですが、お気に入りの一本が
「別れのワイン」です。つい先日深夜に放映されたので早速録画いたしました。私の洋画NO.1である
「大脱走」で偽造屋を演じた
ドナルド・プレゼンスが、ワインを愛し、その愛するワインを守るために殺人をおかし、そのワインに対する卓越した能力のために犯罪が露見してしまうという皮肉な役柄を好演しております。ハマり役なんですよね〜。
またかなわぬ愛と知りながらプレゼンスに10数年思いを寄せ続け、彼を庇う事と引き換えに結婚を要求する、控えめながらもしたたかな秘書役を
「エデンの東」でのジェームス・ディーンの美しい恋人役が印象的な
ジュリー・ハリスが演じております。
生涯を掛けて収集したワインコレクション、その彼の人生そのものと言ってもいいワインボトルをプレザンスが次々に海に投げ捨てるラストが印象的です。
「自供してくれますね」というコロンボに対して、
「重荷を降ろした気分だ。結婚を申し込まれていてね。刑務所は結婚より自由かもしれない」という世の奥様方の逆鱗に触れそうなプレザンスの台詞も記憶に残っておりました。故小池朝雄さんの吹き替えも素晴らしいですねぇ〜。