
安心して観る事のできる西部劇でした。"フリー・グレイザー"と呼ばれる、牧場を持たず自由気ままに移動しながら牛を育てる"牛追い"であるスピアマン(
ロバート・デュヴァル)とチャーリー(
ケビン・コスナー)が主人公です。二人とも格好いいですね。
彼らに絡むのが、町を牛耳る悪徳牧場主バクスター(
マイケル・ガンボン)、彼の手先である保安官と早撃ちの用心棒、チャーリーと心を通わせる女性スー(
アネット・ベニング)、各キャラクターの描き方は非常に類型的で目新しさはいっさいありません。クライマックスは仲間(コックと老犬)を殺され牛を奪われそうになったスピアマンとチャーリーが命より重い名誉と誇りの為に、たった二人でバクスター一味に戦いを挑むというお馴染みの展開です。当然、最後は町の人々も彼らのために立ち上がります。重ねて言いますが、良い意味で"安心して"見られました。
最後の銃撃戦はなかなかリアルで迫力があります。私の好きなショットガンも大活躍、壁越しに悪役を吹っ飛ばす場面は拍手喝采でした。
随所にあるデュバルとコスナーのやり取りもツボを押さえていて、西部劇ファンならニヤリとする事請け合いです。またアネット・ベニングが魅力的です。顔のシワも良い感じでした。わたくし惚れましたよ。(笑)