劇場公開時は迷ったのですがスルーしてしまいました。
落語好きなので劇場で観賞するつもりでしたが、事前に佐藤多佳子さんの原作小説で予習したところキャストに違和感が・・・。配役の役者さんをイメージして読み進めたんですが、香里奈さん、松重豊さん、伊東四朗さん、八千草薫さん、イメージ通りでした。ところが肝心の主役である国分太一くんがどうもしっくりきません。私の持っている彼のイメージと、この物語の主人公である二つ目の落語家"今昔亭三つ葉"が重なりません。違和感にとまどいつつ迷っている間に劇場での公開は終了してしまいました。(笑)
そしてレンタル解禁という事で、早速観賞いたしました。
まず国分太一くんにお詫びいたします。御免なさい。お見それいたしました。あんたなかなかやるじゃないの〜。TVのバラエティーじゃ分かんなかったですよ。
落語が好きで好きでしょうがない、頑固でめっぽう気が短く、カッとなると見境がない、口より先に手が出てしまうという今昔亭三つ葉をイキイキと演じておりました。ラスト近くで三つ葉がしゃべる古典落語「火炎太鼓」もなかなかのものでした。アッパレを差し上げましょう。
ちなみに私が原作を読んでイメージしたのは山本太郎くんでした。
その他キャストは芸達者が固めます。三つ葉の師匠の今昔亭小三文は伊東四朗さん、落語も堂に入ったものです。元野球選手、強面で話べたの解説者湯河原太一は松重豊さん、絵に描いた様にぴったりですね。三つ葉の祖母、外山春子には八千草薫さん、無難ですなぁ。大阪弁の子役、森永悠希くんも可愛いです。
しかしなんと言っても、この映画の一番のお気に入りは、美人だが無愛想で口が悪く、人付き合いの苦手な女性、十河五月を演じる香里奈さんでございます。演技力抜群という訳では無いのですが、不器用だか一生懸命な役柄とマッチして魅力的でした。好きです。(笑)
「にふ亭寄席」の落語がiTunesで週に1本ダウンロードされてきます。iPodで聴いております。前座の上、二つ目の方々ばかりだそうですが良いですね。来年はぜひ実際の寄席に足を運びたいと思っております。
好みもありますが、過去のお気に入りを上げておきます。
1.「ねずみ」鈴々舎わか馬
2.「天狗裁き」三遊亭歌彦
3.「井戸の茶碗」三遊亭遊馬
4.「子別れ」三遊亭歌彦
5.「紺屋高尾」立川笑志
6.「看板のピン」三遊亭二郎
7.「佐野山」三遊亭遊馬